《編集部から》
人間社は名古屋市・今池にある出版社です。文芸、人文書をつくっています。
書店「書物の森」は、事務所に併設で営業しています。
近刊、新刊のお知らせ
尾張まち物語
■著著:中日新聞一宮総局 |
それぞれドラマがあります。2021年5月から中日新聞尾張版で
連載された「尾張まち物語」は、記者たちが掘り起こした地域ネタです。
舞台としたのは、一宮総局が担当する尾張西部の13市町村。
毎週一回、テーマとする場所ごとに計4〜5回取り上げました。
この本には、23年3月まで2年間続いたシリーズから抜粋した記事を
収めました。
●目次
まえがき
駄菓子屋すーさん 稲沢グランドボウル 一宮・本町商店街
名鉄百貨店一宮店 愛知黎明高校 いいかふぇ 木田駅かいわい
清洲城周辺 一宮市スケート場 尾張温泉郷 美濃路稲葉宿跡
プラネタリウム 舟友
掲載当時を振り返って
●著者:中日新聞一宮総局
栗田 晃 1999年入社。社会部、モスクワ特派員などを経て
20-22年に一宮総局
深世古峻一 2009年入社。千葉支局、京都支局などを経て19-21年に
津島通信局。現在は運動部
牧野良実 2016年入社。飯田支局を経て18-22年に稲沢通信部。
現在は三重総局
猿渡健留 2020年入社。地方部を経て21年から一宮総局
下條大樹 2016年入社。岐阜支社を経て20-23年に一宮総局。
現在は社会部
伊勢村優樹 2013年入社。富山支局、飯田支局を経て20-23年に
蟹江通信部。現在は社会部
小中寿美 1999年入社。半田支局、社会部、生活部などを経て
21-24年に江南通信部。現在は教育報道部
吉田幸雄 豊川通信局、萩原通信局などを経て21年から津島通信局
寺田 結 2018年入社。北陸本社を経て22年から稲沢通信部
歌集 椿雨(つばきあめ)
中部短歌叢書
■著著:長谷川 径子(はせがわ みちこ) |
みずみずしさと円熟がかわるがわるに光る第三歌集。
2016年から2023年までの作品、389首を収めた。
「私にとって短歌を詠むことは、日記を書くように、
日々の暮らしを見つめ、自分を見つめることです」(「あとがき」より)。
なにげない日常生活に潜む小さな詩を、一つ一つ丁寧に詠み込んでゆく。
著者:長谷川径子
2010年 第一歌集『万愚祭』出版
2015年 中部短歌短歌賞受賞
2016年 第二歌集『固い麺麭』出版
中部短歌同人 中部日本歌人会会員 現代歌人協会会員
古日本文学発生論
文庫版
■著著:藤井貞和 |
「この本は、あの時代に激しく呼吸し、思考し、鋭敏であった者たちにとっての、特別な本だった」という山本ひろ子氏による解説を巻末に収録。
著者:藤井貞和
1942年東京生まれ。詩人、国文学者。『源氏物語』研究の泰斗、また古文学、歌謡、南島論に関する多くの著書がある文学研究の第一人者。主な受賞は、角川源義賞(2001)『源氏物語論』、藤村記念歴程賞(2002)および高見順賞(2003)『ことばのつえ、ことばのつえ』、伊波普猷賞(2008)『甦る詩学』、鮎川信夫賞(2012)および芸術選奨文部科学大臣賞(2012)『春楡の木』、毎日出版文化賞(2020)『〈うた〉起源考』、読売文学賞(2023)『よく聞きなさい、すぐにここを出るのです。』など。2022年には日本芸術院賞を受賞した。そのほか『日本文学源流史』(2016)、『物語史の起動』(2022)、『〈うた〉の空間、詩の時間』(2023)など近著多数。
十二支ふしぎばなし
■著著:福井栄一 挿画:小島伸吾 |
それぞれの生き物にまつわるお話を、説話や軍記物語、随筆などからひとつずつ選んだ「ふしぎばなし」全12話。
全話に面妖なイラストが付いて、短くても印象に残るお話ばかり。
著者:福井栄一
上方文化評論家。四條畷学園大学客員教授。
1966年大阪府吹田市生まれ。京都大学法学部卒。京都大学大学院法学研究科修了。法学修士。関西の歴史・文化・芸能に関する講演を国内外の各地で行い、テレビ・ラジオ出演も多数。『十二支妖異譚』(工作舎)、『大阪人の「うまいこと言う」技術』(PHP研究所)、『増補版 上方学』(朝日新聞出版)など、著書は40数冊にのぼる。剣道2段。
八・百・屋の町を歩こう
■著著:Aruko Lee(アルコ・リー) |
教師として燃え尽き症候群となり、学校を退職する。
これからは自分に甘く、わがままに、好きなことをしようと決心した──。
はじめたことは 「朝、近所を歩く」。
そこから思わぬ幸せがついてきた。
──ソウルと名古屋を結ぶエッセイ集です。
著者:Aruko Lee(アルコ リー)
高麗大学卒。ソウルで高校の歴史教師を経て30年前に来日。名古屋大学文学部で修士取得。名古屋市の緑、西、千種、昭和区を経て現在は天白区で暮らす。朝は山崎川や愛知池、車が通らない路地を歩き、夜は月と走る。最近の好物は刻んだキムチとラー油を添えたきしめん。夏は蕎麦と蕎麦湯。NIC外国語で楽しむ絵本の会と地球市民教室でボランティア活動に従事。愛を配る会(子ども食堂 わ)理事。愛知大学、愛知淑徳大学、NHK文化センター講師。元名古屋韓国学校校長、元愛知教育大学講師。邑翠文化フォーラム 会員
スペイン内戦と人間群像
■著著:川成 洋 |
著者:川成 洋
(かわなり・よう) 1942年、北海道生まれ。1966年に北海道大学文学部卒業、東京都立大学大学院、マドリード大学・ロンドン大学・ケンブリッジ大学客員研究員を経て1977年より法政大学理工学部教授。論文「スペイン内戦を戦ったイギリス人義勇兵の研究〜ケンブリッジの若き文士たちを中心にして」で一橋大学より社会学博士号を取得。2013年定年、名誉教授。2022年、瑞宝中綬章受章。
※週間読書人に書評記事が載りました
こちらです
かりんちゃんちのクリスマス
■著者:いしかわひろあき/いしかわかりん hiroko |
みんなとちがうおんなのこの、みんなとちがうクリスマスのおくりもの。
保育や教育の現場だけでなく、家族や身近なコミュニティを通して国、文化、性差、経済状況や障がいのあるなしにかかわらず、多様なひとたちがともに暮らす世界を想うすべての人へ。
みんなと「ちがう」ことで悲しい思いをした外国につながりのある子どもが、保育園での出来事を通してお互いを認め合うことの大切さに気づく、実体験にもとづいたお話です。
著者:
作 いしかわ・ひろあき / いしかわ・かりん
絵 hiroko
サルはさよならを言わない
「共生」社会への視座
■著著:木村光伸 |
──クモザルの社会的なコミュニケーションの中では、積極的なかかわりとしてのあいさつは重要に感じられる。それでもサルたちは「さよなら」を言って別れていかない。
──ホエザルの群れのありようは、ホエザルそれ自身の個体間や群れ間の関係によって、多様な共生のあり方を垣間見せてくれる。
五十数年にわたって、サルを観察しつつ人間を考え、人間の文化的存在に思いを致しつつサルの世界に戻って生物としての歴史的過程を辿る、という射程の長い思考を原点として生物的自然を考え、さらに人間との関係を思い描いてきた著者が、人間の活動が地球史の中で多大で決定的な影響を持つ「人新世」に、改めて「共生」社会のあり方を問う。
著者:木村光伸
1949年京都市生まれ。京都大学農学部林学科卒業後、財団法人日本モンキーセンター研究部研修員などを経て名古屋学院大学経済学部助教授。スミソニアン熱帯研究所(パナマ)に客員研究員として滞在、ロスアンデス大学(コロンビア・ボゴタ)の客員教授としてマカレナ地域における日本=コロンビア共同学術研究(生態学・霊長類学)に参加。名古屋学院大学経済学部教授、同大学学長、常任理事などを歴任し、現在、名古屋学院大学名誉教授。主な著書に『人類史の構図』(晃洋書房、1984 年)、『地域生態論』(晃洋書房、2011 年;同改訂版、2016 年)、訳書に『マキャベリアンのサル』マエストリピエリ著(翻訳、青灯社、2010 年)、ほか共著多数。
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